千葉転職センターHOME > お役立ちツール > 業界研究 > 製造・メーカー系 > 紙・パルプ
業界研究
就職・転職活動の事始めは業界研究から!自分の活躍できるフィールド探しに是非お役立て下さい。
製造・メーカー系:紙・パルプ
1.紙・パルプ業界の仕組みとこれから
紙製品は、印刷用紙・情報用紙・新聞紙等に使用される「洋紙」とダンボールを中心とする「板紙」の2つに分けられ、専門のメーカーもあれば、両方を取り扱う総合メーカーもあります。
日本の紙生産世界第二位ではありますが、そのほとんどが国内で消費されます。
紙製品は品質の差別化が難しい製品だけに低価格競争が続き、中堅が多い板紙メーカーでは低収益体質に悩まされています。業界再編が進められ現在は王子製紙と日本製紙グループの2強体制が確立されましたが、新たな再編の動きも出てきています。
IT化によるペーパーレス化が懸念されていた業界ではありますが、実際は出力用紙やPC関連の出版物の増加で需要は逆に伸びています。
また景気回復を機にチラシやパンフレット等、商業用印刷物の需要が伸びていますが、今後の大きな市場成長は残念ながら期待できません。
今後の焦点は海外進出です。市場の開拓を前提とした流通部門の整備が課題になる事と思われます。
また製造においてもCO2の削減を意識した環境問題への取り組みが要求されており、各メーカーは古紙の再利用や植林事業などにも併せて力を入れる必要があります。