「もっと○○したい」といういわゆる前向き転職。大切な事はこの○○の部分を明らかにすること。
この点がハッキリしなければ、「なんかモヤモヤするから辞める」、「なんとなくここ(今の会社)ではない」と後ろ向き退職とさして変わらなくなってしまいます。
せっかく別の未来に歩き出そうとしているわけですから、「もっと○○したい」という部分を是非とも明確にしたいものです。
まずは今の仕事を振り返ってみましょう。可能であればA3等の大きな紙を用意して、以下の3点を気の向くままに書き出してみます。
1. 現職の良いところ
2. 現職の悪いところ
3. 自分はやりたいが、今はできないこと
【1.が多い方】
もしも1.の項目が圧倒的多数を占めているのであれば、もしかしたら転職をする必要はないかもしれません。あなたがやりたい仕事をするには少し時間がかかるだけで、その時が来れば、必ず任せてもらえる可能性があります。
また、自らが良いと認める今の会社で力を貯め、爪を研ぎ、チャンスを待つ方が正解かも知れません。
【2.が多い方】
未来への希望よりも現状の不満が高まっている場合、2.が多くなるはず。
不満と希望は表裏一体。自らの転職動機の根本に立ち返る必要があります。自分では前向き転職と思っていたことが、実は不満から脱却するための後ろ向き転職であった場合、転職時の志望動機や自己PRが弱くなる可能性があります。
後ろ向き退職は悪いことではありません。大切な事は転職の動機を確認するところにあります。
【3.が多い方】
自分がやりたいと思っている事が今の職場では実現できない方はこの欄が多くなるはず。
次は書き出した項目をさらに一段階掘り下げます。
それが実現できた環境で、
(1) 自分は具体的にどのような仕事をすることになるか?
(2) 自分の仕事相手は誰か?
(3) 自分の仕事で誰を幸せにできるのか?(自分以外)
この3点を掘り下げてみてください。
例えば、法人営業をなさっている方が、個人相手の営業職に転職を希望する場合、具体的にどんな仕事が発生しますか?商材が分からなくても、相手が名刺を持たない個人の場合にはどのような管理やケアが必要になるでしょう。
また個人といっても、性別や年代も異なります。自分の仕事のターゲットは誰なのか?
そして、そのターゲットの笑顔を想像して、自分が幸せな気分になれるのか?
何をしたいのか?「営業」、「事務」と職種を答えるのは簡単です。しかし、そこからさらに具体的なイメージを膨らませ、最後はお客様の笑顔にまで思いをはせる。
なかなか大変な作業ですが、ここまでできて初めて前向き転職の動機ができていると言えるのではないでしょうか?
「もっと○○したい」の「○○」の部分の考え方は上記の3点。
未来の自分をより具体的に想像できたなら、次の段階に進んで下さい。
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