【ご相談内容】
現在在職中です。この度転職を決意し、さっそく活動を始めたいのですが、何から
手をつけて良いのか分かりません。
転職活動は何から始めるのが正解なのでしょうか?
【当社キャリアカウンセラーより】
現在在職中にも関わらず、転職活動に臨まれるガッツに敬意を表します。
さて、「何から転職活動を始めるか?」というご質問ですが、まずこの問題には
正解がないことをあらかじめ申し上げます。
例えば、転職サイトで仕事にエントリーしてトントン拍子に話が進む方はそれが
正解ですし、慎重に自己分析を重ね、志望動機をしっかり作り上げて転職をされ
る方にはそれが正解となり、人それぞれによって「ベストな方法」は異なるからです。
とはいえ、これではご質問の答えになりませんので、私から一つ申し上げます。
まず、「職務経歴書」を作るところから始めてみるのはいかがでしょうか?
データのみを書けばよい「履歴書」は後回しで結構です。すぐにかけますから。
自分の今まで経験してきた仕事の内容を成果と共に書きしたためる職務経歴書
の作成は時間がかかります。
記憶を頼りに行っていく経験の棚卸は大変な作業ですので、普段からコツコツと
作っておくと大変便利。
「この仕事だ!」と自分の天職を見つけてからあわてて書くと正確性に欠けたもの
ができてしまいます。
そして、転職活動を「職務経歴書を作る作業から始める」のにはもう一つのメリット
があります。
それは、自分の過去をしっかり振りかえることができるという点です。
職務経歴書を書きながら、「あの時は大変だったけど、よく乗り越えたよなぁ~」
なんて考えているとメキメキ自信がわいてきます。
また、「これだけ頑張れたんだから、次の職場でも頑張れる!」と委縮しがちな
転職活動の背中を押す良いスイッチになってくれるのです。
そして、今の職歴を棚卸していたら、「俺はやっぱりこの仕事が好きなんだ!」と
今の仕事を見直し、転職活動を辞めてしまう方もいらっしゃいます。
探していた回答への近道は今の仕事が一番なんてことに気づいて、
今の職場で毎日頑張るように思いなおせるわけですね。
転職する方も、結果しない方も、職務経歴書の作成は時間がかかります。
新たなチャンスをしっかりつかむため、また自分にとって「ベストな環境」がどこか
を確認するためにも。
転職活動のとっかかりは、
職務経歴書の作成から始めるとよいかも知れません。