「転職をしよう」と決意した時点では、実際の転職先企業や、具体的な応募企業の候補がない事がほとんどだと思われ
ます。その段階で履歴書・職務経歴書を書く事にどれほどの意味があるのか?との質問を受けそうですが、実はこの
段階で一度書いておくことに意味があるのです。
履歴書・職務経歴書は自らがたどってきた人生とキャリアの足跡をアウトプットする作業です。学歴や資格、職務経歴
から趣味や特技、自己PRまでと切り口は違えど全て、自分の個性と経歴を現す大切な要素。しかし大切な要素にも
関わらず、自分では、いえ、当人であるからこそ、自覚していないこと、忘れていることが案外と多いものです。
それがキャリアの中のわずかな仕事かも知れません。ようやく思い出すような資格かも知れません。あるいは、
その時は絶対に忘れたくなかった、大切にしていた思いかもしれません。履歴書、職務経歴書を作るという作業は
自らの人生・キャリアを振り返ることにほかなりません。もちろん本来の目的は求人企業への申し込みツールでは
ありますが、作ることで色々な事を思い出す事ができるかもしれません。
また沢山の気づきがあるかもしれません。職歴を並べてみてくると転職回数が多い。
転職の動機が微妙、
1社あたりの勤続年数が短すぎる。客観的な視点で自らの履歴書・職務経歴を見ることでマイナスの多さに気付いたら、
その後のアクションが変わるかも知れません。覚悟を決めて「エイヤ」っと飛び出すのか?それともひとまず転職を思い
とどまるのか?いずれの行動も、自らの過去を客観視した上での行動。後悔も間違いも少ないはずです。
時間に余裕がある時にしかできないかもしれませんが、練習の意味も込め、転職するぞと決めたらば、是非一度
履歴書・職務経歴書を作成してみてください。
思わぬ発見・気づきがあるかもしれません。
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